eccentric

そろそろ時効だと思うので一旦公開するブログ

狂気と弱さと優しさと〜プロローグ〜

 

 

一番最初に彼の存在を知ったのは8、9年前だった。

ティーン雑誌「ニコラ」に載っていたメンモの1人、福田佑亮

その時の印象は、良くも悪くも普通の人だと思った。顔は整っていると思ったけれど、とにかくあまりパッとしない。

そしてあの時は、まさか8、9年後に自分が彼を好きになり、推す事になるなんて思いもしなかった。

 

 

約半年前のある日、自分がハマれる曲、アーティストを探しながらyoutubeを徘徊するのがマイブームだった。

大抵再生数ランキングをチェックし、手当たり次第に再生していた時、それは目に入ったのだ。カラフルな服と背景で、何ともポップなイメージが印象的だった、超特急の「My Buddy」という名のMV。

元々、キラキラとした明るくメロディカルなアイドルソングが好きだったので、再生しない理由はなかった。

 

まず聴いた瞬間、歌声に惹かれた。当時アニメや漫画、二次元が好きなオタクだったのもあり、あまりの声の良さに、声優さんみたいな声だと思った程だった。

ポップな曲調で心地よいリズムとメロディーが気に入り、何度も繰り返し聴いていた。それからまた別の良曲を探しに徘徊した後、再び「My Buddy」を聴き、今度はきちんとMVを見てみることにした。

金髪のまるでEXI○Eにいそうな人がいるな、とか思いながら、(後の(?)タカシくんである)勿論誰が誰かも判別出来るわけもなく、可愛いらしい歌とダンスをただぼーっと見ていた。

この後、この曲の3分4秒の1シーンで私の二次オタ人生はある種終わりを告げたのであった。

黄色っぽい服を着た黒髪の青年の、どアップの舌出ししながらのウィンク。笑顔でクルクルと回る姿。

…………………

 

雷にでも打たれたかのような衝撃を受けた。

言ってしまえば一目惚れである。

とんでもなく可愛かったのだ。

それから、その青年をMVの中で探そうとしても、顔の判別がつかなかった為、非常に困難であった。MVを観終わった瞬間、すぐさまSafariを開き検索した。「超特急  メンバー」と。

 

1人1人の顔はよく見ると、結構違うタイプだったので、その彼がユースケという名前である事は容易に分かった。

この時点でもうだいぶ沼に足を突っ込んでいた。

 

今度は、「超特急 ユースケ」で検索し、画像のボタンを押した。

雷に打たれたかのような衝撃を受けた。(2回目)

そこには、自分が今まで人生生きてきて、見てきた中で一番カッコいい、最高に顔の整った完璧な青年が写っていたのである。

 

そこからは驚きの連続であった。どれだけ彼の画像を見ても、全部が全部、完璧だった 。死ぬ程カッコよかった。何故か写りの悪い写真が本当にないのだ。同じ人間でもこんなに顔の良い人間がいるのかと本当に衝撃だった。(この時は奇抜な変顔の写真は見つけていなかった、もしくは視界に入らなかったのだと思う)

ここまで来て、一気に頭から沼に浸かり、確実にもう戻れない時点にまで来ていた。

 

 

オタクという生き物は厄介であり、一概には言えないが、自分の愛してきたものに対する愛着(執着)が半端ないのだ。

その為、今まで二次元がずっと好きで、常に頭の中は次のソシャゲのイベの事や、漫画、アニメの事でいっぱいだったはずが、突然三次元のアイドルグループにハマりそうという状況に陥り、頭の中は正直パニクっていたし、今まで好きだった二次元に対するある種の裏切り行為だという思考にも陥り、罪悪感まで感じてしまっていた。

 

しかし、そんな気持ちとは裏腹に、超特急への興味は加速していく一方であった。

暇さえあれば、他のMVを観たり、メンバーについて調べたり、動画サイトで動画を観たり自ら積極的に情報を集め始めていた。

その丁度ハマりかけていた頃、逃走中にユースケくんが出ると知り、リアルタイムで観た。

そこで彼は見事逃げ切り、賞金を手にしたのだ。ハマりそうだった時期にその華麗な逃走劇を見せつけられ、完全にユースケくんへの気持ちが止まらなくなった。今思えば、もう見ている時の気持ちは完全に8号車(ファンの名称)のそれであったし、また所々で見せる彼の気配りや、機転の良さに、完全に虜になった。

 

そうして決定打を打たれたオタクは、挙動不審になりながら超特急museumに行ったり、CDを買ったりし、ゆるふわ系、キラキラ系8号車の多さにビビりつつ、Twitterの超特急垢を作り、FCへと入会したのであった。

まさにこの沼落ちスピード、超特急。(小並)